極小の土地

極小の土地

敷地形状

敷地形状
約28㎡(8.5坪)の土地は一見すると、車が1台止まる程度の大きさでした。しかし、北側には歩道のある比較的広い幹線道路に面し、道路を挟み反対側の診療所の敷地には緑が豊かな環境。一方、南側は低層の戸建て住宅が中心の住宅街で、3階以上は見晴らしも期待できます。小さい敷地だが、開放感を生むことができる建築条件で、クライアントの要望とも合致することから計画地が決まりました。

配置(ゾーニング)

配置(ゾーニング)
北側には、診療所の緑を借景として取り入れるために大きめなFIX窓を配置しました。この敷地ならではの、空への抜け感や開放感を活かすことで、床面積の小ささを感じることはありません。一方、南側や東側は隣家が迫っていることから、開口部は最小限とすることでプライバシーにも配慮しています。

デザインコンセプト

デザインコンセプト
極小の土地での計画ではあリますが、縦方向に伸びていく高揚感が得られるよう、階下まで光を届けることができるスチールの螺旋階段を採用。床面積以上の開放感を感じることができる空間を計画しました。北側が道路ということで高さ制限を緩和され、3階+ロフトの構成が可能となりました。収納スペースを確保しつつ、各階の用途を整理することで、シンプルなプランとなり、敷地環境を活かした窓配置に配慮しました。

計画地選定

計画地選定
土地購入費・建築費・設計監理料・諸経費を含めた費用面やスケジュールはもちろん、敷地の法的な建築条件や周辺環境について、すべてを専門家である設計者が把握することで、極小の土地であっても予算内で豊かな空間がつくることができました。

建設地:東京都世田谷区

用途地域:第1種低層住居専用地域

敷地面積:28.34㎡(8.57坪)

1階床面積:12.01㎡(3.63坪)
2階床面積:16.01㎡(4.84坪)
3階床面積:14.36㎡(4.34坪)
延床面積:42.38㎡(12.81坪)
建築面積:16.01㎡(4.84坪)