大田区「ひだまりハウス」

旗竿状敷地に建つ住宅。限られた敷地面積から、敷地の「旗」の部分をほぼ目一杯に使用した計画が必須となります。主室となるリビングがある２階から３階にかけて、階段の踊り場を兼ねた小さな吹抜けをつくり、最上部の天井に設けたトップライトから暖かな光が注ぐ“陽だまり”の空間を設けました。トップライトから射し込む光は、壁面に一日の移ろいを描き、光の動画として室内を彩り、リビングから見える陽だまりの空間はまさに自然光あふれる外部の空間となっています。「竿」となる部分は、鉄骨の列柱による軽快なピロティとし、通路幅を最大限活かせるような構造としています。細く長い軒下のアプローチには、その形態を活かした種類豊富な山野草による植栽を設け、通り庭のような空間としました。小さな空間ではあるが、アプローチを通る度に四季の移ろいを感じ、生活に豊かさをもたらすことができると考えています。